ぐりもあさんの手記

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星色騎士と光の戦士 第三話

2018
02

宿に着くとさっそく店主らしき人が出迎えてくれた。
「いらっしゃい。 お客さんは一名様で?」
「いいや、二人だ。」
そう訂正すると店主は不思議そうな顔をして、二名様ですね。と確認して部屋の鍵を渡してもらった。

部屋に入ったところで疑問点がどんどんと溢れてくる。
なぜ、このタイミングで彼が視えるようになったのか。
一瞬だけ彼は偽物だという説を考えたが、よく目を凝らして見ても癖や口調は彼そのものだ。
そしてなにより先程の店主とのやり取りでこの説は消えた。

悶々とした気持ちでいるのもなんだか癪だが彼に聞いてみる勇気は生憎持ち合わせてはいない。
だからそれとなく、極力ストレートに私は彼に訊ねて見ることにした。

「なぁ、どうして今、お前が見えるようになったんだ。」
「正直……私もわからないんだ。」

『わからない』だって?
何か大きな意志でこちらに戻った訳でもないのか?
もしくはハイデリンに記憶を消されたのか?
自分の問いかけでより一層謎が深まってしまた。
そんな風に深く考えていると彼はまた口を開いた。

「……あまりこういう話はしたくないんだ。 不思議と嫌な感覚が襲う。」
「そうかごめんな。悪かった。」

別に謝ることはないとだけ付け足して彼はふっと目を窓の方にやった。

それにつられるかのように私も窓の方を見た。
先程は晴れていたのにいつの間にか雪がはらりはらりと舞っている。
「雪、だなぁ。 雪が降っているのなんて久々に見るよ。」
「ずっとひんがしの国へ遠征だったって言っていたもんな。」
「そうそう。 遠征では色々あってさ……。」

不思議と会話が進む。
あのころとは違ってより一層会話が弾んで嬉しかった。
ただ、彼は私が墓標に語りかけていた時のことも何故だか全て記憶していたのは不思議だった。
それほど私に興味があったんだな……いいや心配していたのだろうなとも多少思ってしまう。

色々と語り尽くしてしまうころにはさらに夜が更けていた。

「そろそろ寝ないと明日に響きそうだ。なにより疲れただろう。」
とオルシュファン。
「そうだな。 続きはまた明日にでもしようか。」
ふんふんと私は頷くとベッドの方に向かった。

いつもより少しだけ早い就寝だが私達はキングサイズのやけに広々としたベットで眠りに落ちた。
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