ぐりもあさんの手記

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星色騎士と光の戦士 第二話

2018
29

年相応の端正な顔立ち。
すらっと高い背丈。
蒼天のような美しい色の瞳と爽やかな水色の髪。

その容姿からして間違えなく数年前に死んだ筈のオルシュファンだった。

どうして彼はここに居るのか不思議でたまらなかったが、恐る恐る私は
「本当に、オルシュファンなのか?」
と聞くと彼は静かに首を縦に振った。

「グラディウス、お前は私がいない合間に一層強く、美しくなったのだな。」
「まぁ、あれから帝国に追われたりしたからな。」

そう口を開く彼とぎこちない会話を続ける私。
あれ、さっきより話が続かないや。

いきなり生き返って実際に見て触れられるようになると少しだけ怖いような気がして言葉が上手く続かないのだと思った。

「日も沈んでしまうぞ? ここで立ち話もアレだしどうしようか。」
「あ、ああ。 近くの宿にでも泊まろうか。」

今の状況が飲み込めない頭でぼうっとしていた為か彼の言葉は少しぼやけたままで受け止めてしまった。
自分自身、嬉しい反面裏では拒絶しているのではないか?
少しだけ嫌な思いが頭をよぎった。


***


この丘を少し下ったあたりでふいに彼は顔をのぞき込んだ。
「嫌な顔してどうした? 悲しい事でもあったのか。」

その声にいくらかびっくりして
「い、いや、別に悲しい事なんてないさ。 気のせいだよ多分。」
「ふうん。そっか。それなら別にイイ。」

不思議そうな顔をして彼はふいっと顔を逸らした。
あれから二人はただ静かに目的地まで足を進めた。
気まずい雰囲気が漂ったまま、ただひたすらに……。

宿屋に着いた時には夕陽は闇に溶け込んでいて辺りは木々の囀り(さえずり)が聴こえるほどまで静かになっていた。

そして長い間続いた沈黙を破ってこう言った。

「今日はここで一泊して、明日はオルシュファンの行きたい所に連れてくよ。」
含み笑いをしながら彼の顔を今度は私が覗き込んだ。

すると心底嬉しそうに笑いながら
「ありがとう、グラディウス。 私はひんがしの国へ行きたい。」
と明日のリクエストをしてくれた。

「おう! 任せとけ! 」
張り切った声を出した後に私達は今日の宿泊先へと足を運んだのだった。
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